京成バス新都心営業所の管轄路線、所属車両を主にまとめています。


(2022.3)
日野 KL-HU2PPEE(H15年式)ノンステップ
習志野200か・293
車台番号:HU2PPE-40074
H15年製造

現:ちばレインボーバス440

2003年に花輪車庫に配置されたBRCのノンステップバスです。
京成バスには2001年から日野指定の草野に同型が入り始めて、2002年には花輪にも初めて配置されました。
2003年は導入が花輪のみとなり、この車両を含めて4両が配置され、前年の配置車両を含めると合わせて7両の所帯となりました。

黎明期のノンステップバスの特徴であった「中扉より後ろにも段差がない仕様」を受け継いだ、いわゆる「フルノンステップ」仕様であるものの、この車両は安全性や後輪上座席との高低差を考慮したのか、中扉より後ろにも段差がある仕様で導入されました。
後部のデッドスペースやZF製のトルコン式AT、車内の座席配置に「フルノンステップ」の色が見えます。
日野自動車のフルノンステップタイプは他社よりもノンステップエリアが広いのが特徴であるものの、代わりに中扉より後ろは定員が少なく、かつ座席定員も前中間ノンステップと顕著に差が出ていることが欠点となり、また販売価格も高かったことから、多くは普及しませんでした。詰め込みや整備面でも問題があったことなどから、導入しても早期除籍となる会社もありました。

2008年には千葉内陸バスに1両が移籍しましたが、それ以外の車両は花輪から離れることなく、2012年に花輪車庫分割を迎えました。
分割後、同型はほとんどが習志野へと移籍しましたが、この車両と4592号車は新都心営業所へ継承され、同営業所では2両のみ、さらに前期と後期で1両ずつという珍しい形態となりました。
しかし、一足早く4592号車が落ち、2014年末にはこの車両も除籍となったことにより、継承から2年で新都心からBRCノンステップの配置はなくなりました。
京成時代の晩年にはPJ-KVと同様にUR賃貸住宅のラッピングがされましたが、このラッピングで非公式側の社名表示の一部が隠れてしまうため、隠れる文字を切り詰めて
「 京   成   バス 」
といかにもアンバランスな表示になりました。

除籍後はちばレインボーバスへ移籍。レインボーには京成から移籍した同型がいくつか在籍していましたが、故障や経年により同僚はあっという間に引退。千葉内陸バスや千葉海浜交通に新製配置された同型も引退し、いつしかこの車両がグループ最後の1台となりました。
現在、京成グループはもちろん、営業ナンバーでは「県内最後の」フルノンステップタイプになったと思われます。

※ちばレインボーバスへの移籍後の写真はイベント時に撮影させていただきました。ちばレインボーバスの皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。


車内(2022.3)


段差部分(2022.3)

京成バス在籍時代


(2014.10)

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